岩見沢の街頭放送局IHK岩見沢放声協会

街頭放送のＩＨＫって？

私共は、街路に設置したスピーカーと、５０年代後半まで、ほぼ３、０００戸の住宅、店舗にスピーカーを配置、ニュース取材などを提供する戸別放送と街頭放送の２元放送を行い、 屋内外にいる人たちに情報を伝えるコミュニティ局として、昭和24年から　永いおつきあいをさせて頂いております。

戸別放送は、昭和６０年、ＦＭ放送等、台頭する電波媒体に道をゆだね、現在は１８８本の街頭スピーカーによる直訴型街頭放送として、一般広告、催し物の案内、 官公庁や各種団体のお知らせ、緊急速報などを行っております。

過去現在の緊急放送には、現場中継による大火災や水害情報、頻繁な迷い子。特異なものでは、拘置所脱走犯の探索、 緊急手術に必要なＲＨマイナス血液の協力呼びかけ（銭湯に来ていた人の協力で無事手術成功）等を経ながら、近年では、徘徊老人・行方不明者の探索、水道水の汚染による緊急呼びかけ、 多発非常事態時の交通事故・空巣・おれおれ詐欺等の被害防止の呼びかけ、食中毒警報、等など、安全を呼び掛ける岩見沢市ＳＯＳネットワークの一員としても今日に至っております。

始まりは・・・

北海道の小樽、札幌、釧路、帯広、岩見沢、他、数十市が戦後間も無く、市中の目抜き通りにスピーカーを配置して始まり、テレビは勿論、ラジオの商業放送もまだ無い時代に、 北海道特有の街中放送局として発足し、現在も、道内１２市による連合会を組織、全道レベルの広報事務にも対応しております。

伝達媒体の少ない時代に生活に必要な身近な情報や音楽、市民の声を伝える放送は、地域のコミュニケ―ションを深め、街に活気をうながし、ごく自然に日常生活の中に溶け込む事が出来ました。

なぜ現在も？

今、情報の発信媒体は、Ｉ．Ｔ．（インフォメーションテクノロジー　情報＆技術）の革新的な発達を遂げ、テレビ、ラジオ、活字媒体、携帯、インターネット等々、 数十年前には想像もつかなかった世界が急速に拡がっております。

先進的なＩ．Ｔ．時代の渦中で、人々がそれをどのように受け止め、役立てるか、ＩＴに加え、Ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ（地域社会）との関わりを深めるＩ．Ｃ．Ｔ．の連携が、今、課題とされております。

その中で、街路スピーカーによる配信という極めて簡潔なシステムの街頭放送が生き残れたのは．．．伝達の最も直訴的な形と、永いこと地域社会（コミュニテイ）との結び付きに理解を頂いた結果と考えます。 「地域と密着したメッセージのキャッチボール」これは私共放送の創設期からの重要なテーマになっております。

速報・伝達の必要にお応えするために！

日中に発信する街頭放送のメッセージや音楽は、歩行者だけでなくスピーカー周辺の事業所にも及び、四季に応じた音と情報を適宜模索しながら、 街のたたずまいが明るく活力ある事を願い、発信を続けております。

広告を主要な柱としながら、公的な情報ネットワークという性格のもと、機に応じた必要性を支えとして、一同努力を重ねているところでございます。